デンマークSGM社製品は、エンターテインメント業界のみならず、建築照明業界に向けてもその使用に耐え得る保護等級IP65/66を有したムービングヘッド及びその他LEDwash機材を世界に先駆けて製造した最初のマニュファクチャーです。
SGMは技術的観点からもその分野の「先駆け」として、様々な気象環境が器具に与える影響を調査するために、膨大な時間、資源を費やし、開発に取り組んでおります。
2023年にSGMのIP規格製品はその誕生から14年を迎えます。
これはこの業界における他メーカーの何年も前のことです。
他のメーカーの殆どは、IP規格製品のムービング及びその他LEDwash機材の提供を
始めたばかりで、長期にわたる耐久性はまだ証明できないものと考えております。
私たちは、世界中に数え切れないほどのプロジェクトがあり、中には過酷な環境・条件のものもあります。（例えば、クルーズ船など）
これらは、SGM独自の特許技術であるDrytech™システムにより昼夜問わず動作を保証するものです。
SGM POI（IP66）製品にはC-5M防食塗装のほかに、Drytech™システムを構成する
“Dehumidifier”と”ゴアテックスメンブレン(ePTFE)”が採用されております。
“ゴアテックスメンブレン”は水分を通さず、空気分子のみ通過するように設計されています。SGM POIの各機器はこれを採用することにより、密閉された器具の内部気圧が器具外部気圧と均一化し、ガスケット（パッキン）部分等からの空気の流入（=水分・湿気などの流入）を防ぐ役割を持っています。
湿度は”ゴアテックスメンブレン”を通過して器具内部に流入しますが、塩は分子レベルで通過しません。従って塩分は器具内部部品に何ら影響を及ぼしません。
湿度に関しては、特許技術である“Dehumidifier”がその効果を発揮します。
これは、水素を器具外部に排出する機能で、器具に恒久的に電力供給されている場合、
湿度が実質的に存在しないポイントまで低下します。
この“Dehumidifier”により全ての内部部品の湿気・結露などによる劣化が防がれます。
またあまり知られてはいませんが、LED素子は熱だけでなく湿気にも非常に弱く、素子の寿命にも大きく影響を及ぼしますが、この“Dehumidifier”がその不安を排除します。
SGM POI各器具は、C-5M防食耐塩塗装による塗膜コーティング及び非塗装部にはステンレス材を採用しており、ISO9227「塩水噴霧試験」に準拠した720時間に及ぶ試験に合格しております。同時に、この塩水噴霧試験は腐食性環境での15年間の使用をエミュレートし、2015年に試験を開始させ、現在に至る8年間のテストを継続しておりますが、塩分の侵入による内部部品の腐食などは今のところ認められておりません。
これらの事から、水分および塩分が器具内部部品に影響を及ぼす事は事実上不可能であるといえます。
POI各器具には上述したDrytech™システム、C-5M防食耐塩塗装の他にも、より強化されたケーブル、RDMモニタリング、破壊行為防止ロックシステム、ディスプレイ非搭載仕様など、屋外での長期使用を考慮した設計が行われています。
また更にこれらPOI器具を設計･構築、そしてテストをする際には、UVからの保護や
IK（耐衝撃等級/一部製品）、塩害地域、極端な温度環境、砂嵐抵抗といった外部要因が十分考慮されております。
SGMはSGM製品が長期に渡るパフォーマンスを発揮する事ができる、信頼性の高い器具の設計･作成に日々取り組んでおります。
